いちごの古都華は奈良県限定?パフェが美味しい!希少品種の味と特徴

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「古都華(ことか)」は、奈良県限定で栽培されている新しいいちごの品種です。

聞き慣れない名前なので、どういう特徴を持ったいちごなのか気になりますよね。

この記事では、「古都華」の特徴だけでなく美味しく食べられる旬の時期も紹介しています。

採れたての「古都華」を味わえるおすすめの農園も紹介していますので、ぜひ最後まで見ていってくださいね。

いちごの品種「古都華」の特徴とは

古都華は、奈良県農業総合センターが2011年に品種登録した「奈良県生まれのいちご」です。

以下のような特徴を持ちます。

  • 果皮は鮮やかなルビー色でツヤがあり、甘い香りがする
  • 均整のとれた美しい円錐形をしている
  • 糖度と酸度ともに高く、濃厚な味わい
  • 果実は固めなので日持ちしやすい
  • シーズンを通して味のばらつきが少ない

糖度と酸度のバランスが絶妙なので、そのまま食べてもとても美味しく感じられます。

収穫量日本一の「とちおとめ」の糖度が10度前後であるのに対し、古都華の糖度は12〜15度と高めです。

ほどよい酸味もあるので、甘味と合わさって濃厚な味わいが楽しめます。

果皮が濃いルビーなので、ケーキなどに利用しても見栄えしますよ。

古都華を味わう時間

古都華の歴史と産地

勉強をしている

ここでは、古都華の歴史と産地について解説します。

古都華はどうやって品種改良されたのか、そして特徴的な名前の由来をぜひ確認してくださいね。

古都華はどうやって誕生したのか

古都華が2011年に品種登録されるまで、奈良県を代表するオリジナル品種は「あすかルビー」でした。

奈良県のいちごのブランド力を強化するために作られたのが、この「古都華」です。

1989年に「古都華」のもととなる種がまかれ、毎年約3,000株の新品種の候補が育てられました。

いいものだけを残そうと選別が続けられ、最終的に残ったのが「古都華」です。

奈良県のいちごの主流は「あすかルビー」ですが、今後「古都華」へと移行していくと言われています。

古都華は、奈良県内でのみ育成を許可されています。

古都華はなぜ奈良県限定で栽培されているのか

古都華の栽培は、奈良県以外で許可されていません。

なぜなら、種苗法によって保護されているからです。

新しい品種を開発し農林水産業の発展に貢献したとして、育成者には「育成者権」という権利が与えられます。

「古都華」の育成者権を持つ奈良県は、この品質を確保しブランド力を向上させるため、奈良県内の生産者のみに限定して生産を許可できる強い権利をもちます。

古都華の名前の意味と由来

奈良県のブランドいちご「古都華」は、公募の中から選ばれた名前です。

古都華が発表されたのが2010年であり、この年は「平成遷都1300年」にあたります。

「平成遷都1300年」とは、奈良県の平城京に都が置かれてから1,300年目にあたる2010年に開催された記念事業のことです。

古都華を発表した翌年が2010年の「平成遷都1300年」であったこと、そして古都である奈良を飾る新たな「華」になってほしいという想いを込めて「古都華」と命名されました。

古都華の旬の時期

高設栽培で育てられているいちご

「古都華」が最も美味しく食べられる旬の時期は「1月〜3月」です。

早くて12月から収穫が始まり、翌年の4月までがシーズンです。

いちご狩りの旬は一般的に1月〜2月なので、古都華は平均的ないちごより1ヶ月ほど長く味わえるということになります。

古都華の値段

「古都華を食べてみたい!」という方は、ネットから購入することをおすすめします。

なぜなら、古都華は奈良県でしか育てられない希少ないちごだからです。

総生産量が少ないので、市場にはほとんど出回りません。

ネットで購入すると、値段が抑えられているものでも「9〜15粒×2パック」で4,000円ほどです。

つまり、1粒133円〜222円ほどになります。

よくスーパーで売られている「とちおとめ」は、1粒50円〜200円ほどですので、やはり古都華は高級ないちごといえるでしょう。

特大サイズ(1粒50g)の古都華だと、18粒で10,000円ほどします。

1粒555円ほどとかなり高級ですが、50gもの大粒の古都華を丸かじりできると考えれば、食べて見る価値は十分あるといえるでしょう。

古都華のいちごパフェも食べられる?

古都華のいちごパフェは、奈良県生駒郡平群町(へぐり町)にある道の駅「大和路へぐり レストランhanana」で食べることができます。

その高さはなんと30cm、希少で高級な「古都華」が20粒以上も使用されています。

完全予約制で、毎年わざわざ兵庫や愛知などから何度も訪れる人がいるほど大人気とのこと。

毎年、1月中旬から4月上旬ごろまで販売しています。

1日30個限定なので、気になる方は早めにチェックしましょう。

予約はこちらから行うことができます。

いちご狩りで「古都華」を味わえるおすすめの農園5選

とても希少でスーパーではお目にかかれないいちごの品種「古都華」。

しかし、採れたての古都華を味わえるいちご狩り農園があります。

ここでは、奈良県内にある「古都華」を味わえるおすすめのいちご農園を紹介しています。

①下村ベリー園

下村ベリー農園では、減農薬にこだわった安心、安全ないちごを栽培しています。

奈良県を代表する「あすかベリー」「古都華」だけでなく、2020年に名前がついたばかりの「奈乃華(なのか)」や「奈良11号」を含む4種類のいちごを味わえます。

「奈良のブランドいちごをたくさん食べたい!」という方におすすめの農園です。

住所奈良県五條市木ノ原町989-8
駐車場あり(無料)
品種古都華、奈乃華、ならあかり、奈良11号の計4品種
時期1月上旬〜5月下旬(定休日:火)
予約完全予約制(じゃらんまたは電話から)
詳細サイトhttps://bfshimomura.jimdo.com/

②農業公園信貴山(しぎさん)のどか村

農業公園信貴山のどか村は、奈良県内外からいちご狩りなどの味覚狩り客が訪れる観光スポットです。

ここでは、「古都華」「あすかルビー」の2種類のいちごを味わうことができます。

いちご狩りだけでなく、ぶどう狩りやしいたけ狩りなど、四季折々の旬の味覚を味わうことができるのが特徴です。

住所奈良県生駒郡三郷町信貴南畑1-7-1
駐車場あり(無料)
品種古都華、あすかルビーの計2品種
時期1月〜5月下旬(定休日:木、12月〜2月は水・木連休)
予約予約不要(先着順でなくなり次第終了)
詳細サイトhttp://www.sigisan-nodokamura.com/

③LIP〜幸せいちご園〜

「LIP〜幸せいちご園〜」は、京奈和道「五條北IC」から車で10分の場所にあるいちご農園です。

いちご狩りは2021年に始めたばかりなので、施設はとても綺麗です。

いちごの棚の間隔が広く、休憩スペースも充実しています。

オンラインショップもあり、古都華だけでなく、かおり野、章姫と3種類セットになったものも販売しています。

「古都華と他のいちごの食べ比べをしたい!」という方はぜひ利用してみてくださいね。

住所奈良県五條市野原東7丁目1-28
駐車場あり(無料)
品種古都華、かおり野、章姫の計3品種
時期1月中旬〜5月
予約完全予約制
詳細サイトhttps://www.lipberrygarden.com/

④せいけファーム

せいけファームは、もともとパティシエをしていた方が修行したのち始めたいちご農園です。

安心安全ないちごを食べてもらうために、化学農薬を極力減らす農法を取り入れて栽培しています。

品評会のいちごの部にて「特賞および奈良県農業会議会長賞」を受賞するなど、育成技術も高く評価されています。

ただ、新型コロナウイルスの影響により2020年から休園中です。

2022年も再開するか分かりませんので、気になる方は問い合わせてみましょう。

住所奈良県生駒郡平群町上庄4丁目3−782−1
駐車場「道の駅くまがしステーション」にて対応し、指定の場所に案内
品種古都華のみ
時期3月〜5月(土日祝日のみ営業)
予約完全予約制(道の駅くまがしステーションで予約)
詳細サイトhttps://www.facebook.com/kotoka.seikefarm/posts/369746376830744/

⑤取田農園

取田農園では、土壌栽培で土から栄養をたっぷり受け取ったいちごを味わうことができます。

お土産用の詰め放題パックもあり、摘みとったいちごを持ち帰ることも可能です。

練乳は付いていませんが、持ち込みはできます。

住所奈良県磯城郡田原本町西代195-1
駐車場あり(約10台)
品種古都華、あすかルビー、ゆめのかの計3品種
時期3月上旬〜5月上旬
予約完全予約制
詳細サイトhttps://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000215535/activity/l000039E9B/?ccnt=planList-in&screenId=OUW2210&dateUndecided=1
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まとめ:いちごの品種「古都華」は、奈良県限定のとても希少な品種

「古都華」は、2011年に品種登録されたばかりの新しい品種のいちごです。

かなり高級ないちごなので購入しづらいかもしれませんが、いちご狩りでは好きなだけ食べることができます。

ぜひ、希少ないちご「古都華」を採れたてで味わってみてくださいね。

食べごろの美味しいいちごの見分け方は、以下の記事が参考になりますよ。