いちごの中でもかなり甘い?いちごの品種「紅ほっぺ」の特徴

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スーパーでもよく見かけるいちごの品種、「紅ほっぺ」。

甘さと酸味が絶妙なバランスで、「コクがあって美味しい!」といちご狩りでもとても人気があります。

この記事では、「紅ほっぺ」の特徴や糖度、一番美味しく食べられる旬の時期などを紹介しています。

採れたての「紅ほっぺ」を味わえるおすすめのいちご狩り農園も紹介してるので、ぜひ最後まで見ていってくださいね。

紅ほっぺの品種の特徴とは

箱に入ったいちご

「紅ほっぺ」は、静岡県を代表するいちごの品種です。

「とちおとめ」「あまおう」と並んで、全国的にとても高い人気を誇ります。

紅ほっぺは、以下のような特徴を持ちます。

  • 果実は食べごたえのある大粒
  • 形はやや縦に長い円錐形
  • 果皮は、ツヤがあり鮮やかな赤い色
  • 果肉はややかためで、果肉の中心まで赤くなる
  • 甘味、酸味ともにやや強めで、いちご本来の甘酸っぱさを堪能できる

サイズにややばらつきがでやすい特性を持ちますが、収穫量が多く美味しいことから、いちご狩りでよく見かける品種です。

また、適度な酸味があることから生クリームやあんこなどと相性がよく、洋菓子や和菓子にもよく使われています。

紅ほっぺの歴史

高設栽培で育てられているいちご

紅ほっぺは、静岡県の農業試験場で育成され、2002年に品種登録された品種です。

主な産地は静岡県ですが、茨城県や愛知県、九州など広い地域で栽培されています。

この「紅ほっぺ」が誕生するまで、静岡県を代表するいちごの品種は「章姫(あきひめ)」でした。

以下2つの品種をかけ合わせて誕生したのが「紅ほっぺ」です。

  • 果実が大きく、甘みが強い品種「章姫(あきひめ)」
  • 果肉がかためで、酸味とコクを持つ品種「さちのか」

「紅ほっぺ」は、両品種の優れた特性を引き継ぎ、大粒でしっかりとした食感、そして甘味と酸味の絶妙なバランスを持ちます。

また、「紅ほっぺ」は、果皮がしっかりしているため、輸送しても果実が傷みにくいのが特徴です。

市場に出すまで傷みにくく、輸送性に優れていることから、徐々に人気が「章姫」から「紅ほっぺ」へと移っていきました。

紅ほっぺ / 静岡県

紅ほっぺの名前の意味と由来

「紅ほっぺ」という名前の由来は、以下の2つの意味が込められています。

  • 果皮が美しい紅色で、果肉の中心まで真っ赤になること
  • ほっぺたが落ちるくらいコクがあって美味しい

そして、親しみを持たれることを願って命名されました。

紅ほっぺの甘さ

アップになっているいちご

紅ほっぺは、他のいちごと比べて甘いのか?と気になりますよね。

ここでは、他のいちごと比べた時の「紅ほっぺ」の甘さと、紅ほっぺの特徴を生かしたおすすめの食べ方を紹介します。

紅ほっぺは他のいちごと比べて甘いの?

結論からいうと、「紅ほっぺ」は他のいちごと比べて糖度は高めです。

「紅ほっぺ」の糖度は、12度〜13度と言われています。

「あまおう」の糖度が11度ほど、「とちおとめ」が10度〜13度なので、比較的甘味の強いいちごの部類に入るといえるでしょう。

ただ、実際に食べて感じる甘さは「酸味とのバランス」も関係してきます。

紅ほっぺは適度な酸味もあるため、口に入れても「とても甘い!」とは感じにくいかもしれません。

しかし、紅ほっぺに含まれる糖分が多いことは確かです。

紅ほっぺの特徴を生かす!おすすめの食べ方

紅ほっぺは、甘さと酸味が適度にあるので、そのまま食べても十分コクのある濃厚な味が楽しめます。

ただ、お子さんが食べると酸味を強く感じてしまうことがあるかもしれません。

そういった場合は練乳をつけたり、いちごジャムに加工したりするといいでしょう。

とくに、紅ほっぺは果肉が赤いので、ジャムにすると鮮やかで綺麗な赤いジャムができますよ。

紅ほっぺの旬の時期

紅ほっぺの収穫シーズンは12月〜5月までで、旬は「3月〜4月」です。

3月〜4月に収穫される紅ほっぺは、果実が熟して甘味がピークを迎えます。

「春のお出かけシーズン」と「紅ほっぺが最も美味しい時期」がちょうど重なることもあり、いちご狩りでも大人気の品種となっています。

紅ほっぺの値段

紅ほっぺは、スーパーで1パック400円〜700円ほどで購入できます。

1パックには6粒〜15粒入っていることから、1粒30円〜120円ほどということになります。

「あまおう」が1パック600円〜1000円ほど、「とちおとめ」が1パック300円〜500円ほどなので、いちごの中ではお手頃な価格で手に入る品種といえるでしょう。

「スーパーでいちごを選ぶ時、新鮮ないちごの見分け方が分からない!」という方には以下の記事が参考になります。

もちろん、いちご狩りでも使える方法なのでぜひ確認してみてくださいね。

美味しいいちごの見分け方、摘み方は?【いちご狩りでも使える技を紹介】

いちご狩りで紅ほっぺを味わえる!おすすめの農園5選

紅ほっぺの旬の時期

ここでは、いちご狩りで「紅ほっぺ」を味わえるおすすめの農園を5つご紹介します。

ぜひ、採れたてジューシーな「紅ほっぺ」を味わってみてくださいね。

①中村いちご園

中村いちご園では、筑波山麓の天然水で育てたいちごを30分間食べ放題で楽しめます。

大人気の「紅ほっぺ」のほか、茨城県オリジナなる品種である「いばらキッス」も味わうことができます。

ただし、「いばらキッス」はまだ栽培本数が少なく、いちご狩りできない日があります。

「どうしても食べてみたい!」という方は、事前に連絡して確認することをおすすめします。

住所茨城県石岡市朝日225-2
駐車場あり(20台。大型駐車場も完備。)
品種紅ほっぺ、いばらキッスの計2品種(品種の指定はできない)
時期1月〜5月
予約予約不要(混雑状況により、予約必須となる場合あり)
詳細サイトhttp://www.nakaichigo.com/

②苺のおうち

苺のおうちでは、ハウス内に来場者が自由に使える冷蔵庫や電子レンジが設置されているため、簡単な調理が可能です。

練乳が付いていない代わりに、トッピングの持ち込みは自由となっています。

チョコレートやアイスクリームを持ち込むなど、好みの食べ方で楽しめますよ

住所愛知県常滑市苅屋洞ノ脇62
駐車場あり(100台無料)
品種紅ほっぺ、章姫、ゆめのか、よつぼしの計4品種
時期12月下旬〜6月上旬(不定休。営業状況は公式サイト要確認。)
予約予約不要(混雑時は先着順)
詳細サイトhttps://www.ichigo-no-ouchi.com/

③いちごの里 すずき農園

「いちごの里 すずき農園」は、2018年に新しく開園したばかりの農園です。

ハウスの中には、オムツ替えや授乳ができる個室スペースも用意されています。

駐車場から受付が近く、すぐ横がビニールハウスの入口になっていることから、子供連れのご家族にはとても嬉しいポイントですね。

また、ハウス内は通路も広く段差のないバリアフリーのため、ゆったり余裕を持ちながらいちご狩りを楽しむことができますよ。

住所静岡県浜松市北区三幸町57-2
駐車場あり(20台)
品種紅ほっぺ、章姫の計2品種
時期12月〜5月
予約完全予約制
詳細サイトhttps://www.ichigo-suzuki.farm/

④エミナース農園

エミナース農園では、総面積7,500㎡という広々としたハウスの中で、約35,000株のいちごを栽培しています。

高設栽培なので、楽な姿勢でのびのびといちご狩りを行うことができますよ。

ホテルエミナースのすぐ隣に位置しており、農園のいちごを使ったロールケーキなどが食べられる「いちごフェア」も開催しています。

住所熊本県上益城郡益城町田原2071-1
駐車場あり(200台)
品種紅ほっぺ、ひのしずく、さがほのか、ゆうべにの計2品種
時期12月上旬〜5月上旬(不定休なので、必ずホームページで確認)
予約予約不要(先着順)
詳細サイトhttps://www.kumamoto-eminence.com/farm/

⑤世田谷いちご熟

「世田谷いちご熟」は、東急電鉄上野毛駅から徒歩10分の閑静な住宅街にあるいちご農園です。

世田谷区では初となる高設栽培を取り入れており、立ったままいちご狩りを楽しむことができます。

虫や病気の出にくい環境づくりをし、化学農薬を極力減らした栽培に取り組んでいます。

住所東京都世田谷区中町4-32-1
駐車場なし(駐輪場はあり。車の場合は、近隣のコインパーキングをご利用ください)
品種紅ほっぺ、章姫、よつぼしの計3品種
時期1月〜6月上旬(1月〜3月上旬:日曜のみ開園、3月中旬〜:水・日曜日のみ開園)
予約完全予約制(開園日の3〜4日前から予約開始)
詳細サイトhttps://setagaya1519.wixsite.com/setagaya1519

まとめ:「紅ほっぺ」は、甘くてコクのある美味しいいちごの品種

紅ほっぺは、「とちおとめ」や「あまおう」と並んで人気のあるいちごの品種です。

収穫量も多く、3月〜4月に旬を迎え、大粒で美味しいことからいちご狩りに最適な品種としてもよく栽培されています。

ぜひ、暖かくなった春のお出かけシーズンで、真っ赤に熟した採れたての「紅ほっぺ」を味わってみてはいかがでしょうか。

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