せっかくいちご狩りに行くなら、いちごが最も美味しい時期に行きたいですよね。
しかし、いちご狩りの時期がいつなのか知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、いちご狩りに行く計画を立てている方に向けて、最も美味しくいちごが食べられる時期をご紹介します。
人気の高い5大生産地の品種と、それぞれの品種の美味しい時期も解説していますので、ぜひ最後まで見ていってくださいね。
いちご狩りでいちごを美味しく食べられる時期はいつ?

いちご狩りで、いちごをもっとも美味しく食べられる時期はいつなのでしょうか?
いちご狩りのシーズンの中でも、いちごが最も美味しくなる旬の時期があります。
いちご狩りの時期は地域によって異なる
結論からいうと、いちご狩りの旬は1月〜2月です。
いちごは、冬の寒い時期にゆっくりと熟成して育っていくからです。
ただし、地域によって美味しくなるいちごの旬の時期は異なります。
東北〜九州・沖縄のいちご狩りの一般的なシーズンは12月〜5月ごろまでですが、時期は1月〜2月のところが多いです。
ただし、本州と気候が異なる北海道の旬は、6月中旬〜7月中旬までです。
いちご狩りは旬の時期以外はおすすめできない?
いちご狩りの時期は、一部の地域を除いて1月〜2月です。
しかし、結論からいうと、旬の時期以外でも美味しいいちごを食べることができます。
北海道や東北地方、長野県などの一部の涼しい地域では、夏〜秋に収穫できる特殊ないちごを育てています。
昔は、冬のいちごと比べて、夏〜秋に収穫されるいちごは美味しくないと言われていました。
しかし、今では品種改良が進み、冬に収穫されるいちごに劣らないほど美味しいいちごが栽培されています。
夏〜秋に食べられるいちごについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
「特別ないちごを食べてみたい!」という方はぜひ参考にしてくださいね。


いちご狩りの美味しい時期を地域ごとに紹介

いちご狩りの美味しい時期を、地域ごとに紹介します。
気づいたら旬を過ぎていた!なんてことがないよう、お住いの地域のいちご狩りはいつ旬を迎えるのか確認しておいてくださいね。
北海道
北海道のいちご狩りの最も美味しい時期は、6月中旬〜7月中旬です。
本州のいちご狩りシーズンと北海道のシーズンが大きくズレている理由は、栽培方法の違いにあります。
本州ではビニールハウスで加温していちごを栽培しますが、北海道では露地栽培で栽培します。
露地栽培とは、野菜が本来育つ旬に合わせ、自然に近い状態で野外で栽培する方法です。
ビニールハウスを使用したとしても、雨除けのためであり加温はしません。
自然に近い状態で栽培すると、いちごは4月〜6月に旬を迎えます。
北海道は気温が低いので、少し遅れて6月中旬〜7月中旬に旬を迎えるというわけですね。
もともと期間の短い北海道のいちご狩りですが、ほとんどのいちご狩り農園が約1ヶ月間のみの開園です。
実際に、いちご狩りドットコム編集部の筆者は北海道で2軒のいちご狩りに行きました。
1軒は珍しく5ヶ月間開園している農園でしたが、いちごの実がなくなり休園し、また開園するというのを10回以上繰り返していました。
そのため、空いている期間は4ヶ月ほどだったかもしれません。
もう1軒は、6月上旬〜下旬と1ヶ月のみの開園で、すぐにいちごの美味しい時期が終わってしまいました。
北海道で行きたいいちご農園がある場合は、いつ開園するのかを把握しておきましょう。


東北地方
東北地方のいちご狩りの時期は、12月〜2月です。
宮城県にある「ICHIGO WORLD」では、食べる宝石をコンセプトに作られた珍しい品種「ミガキイチゴ」を食べることができます。
最高品質のものでは、1粒1,000円で販売されるほどの品種です。
東北地方にお住まいの方は、ぜひ訪れてみてくださいね。
関東地方
関東地方のいちご狩りの時期は、1月〜2月です。
ただ、関東地方には1年を通していちご狩りができる施設「横浜ストロベリーパーク」があります。
こういった施設では最も美味しい旬のいちごが栽培されるので、美味しい時期を気にする必要はありません。
訪れるたびに、旬の異なる色々な品種を味わうことができますよ。

中部地方
中部地方のいちご狩りの時期は、1月〜2月です。
冷涼な気候である長野県の「軽井沢ファーム」では、1年中いちご狩りを楽しむことができます。
とくに「軽井沢ファーム」で珍しいのは、希少な「夏秋いちご」と呼ばれるいちごの品種「ペチカほのか」を味わえる点です。
果肉が白く、クリーミーな甘みが味わいが特徴のいちごです。
全国でも数カ所でしか栽培していないため、珍しくて美味しいいちごの採れたてを食べたい!という方はぜひ訪れてみてください。
近畿地方
近畿地方のいちご狩りの時期は、1月〜2月です。
近畿地方でいちご狩りをするなら、奈良県限定のブランドいちご「古都華」がおすすめです。
古都華はツヤのある鮮やかな色が特徴であり、甘みと酸味のバランスがほど良く、子どもからお年寄りまで人気のある品種となっています。
奈良県でしか食べられない貴重な品種のいちごであるため、ぜひ美味しくなる時期を狙っていちご狩りで味わってみてください。
中国地方
中国地方のいちご狩りの時期は、1月〜2月です。
広島県にある「平田観光農園」では、いちごを美味しく味わえる面白いコースを2種類用意しています。
1つは「いちごディスカバリーコース」といい、いちご狩りといちごを使ったピザ作りを体験できます。
もう1つは、「いちごパフェセットコース」です。
農園にある「noqoo DELI」というカフェで、いちごたっぷりのパフェを味わうことができます。
岡山にある「岡山市サウスヴィレッジ」では、16棟のいちごハウスで「章姫」「かおりの」をメインに栽培しています。
完全予約制で1日2回しか行われていないため、美味しいいちごをお腹いっぱい味わいたい!という方におすすめです。
四国地方
四国地方のいちご狩りの時期は、1月〜2月です。
「さぬきひめ」は、香川県オリジナル品種であり、主に香川県内および京阪神で販売されているため、ほかの地方ではほとんど見ない地域限定の希少ないちごです。
大きく果実が柔らかいのが特徴で、一口食べた瞬間に口の中が果汁でいっぱいになりますよ。
採れたての美味しく、珍しいいちごが食べたい方は、ぜひ訪れてみてください。
九州地方・沖縄
九州地方・沖縄のいちご狩りの旬は、1月〜2月です。
福岡県にある「うるう農園」は、2019年にオープンした日本最大級のあまおう株数を誇る農園です。
福岡県限定栽培のあまおうを、20棟のビニールハウスで栽培しています。
福岡県でしか栽培されていないあまおうを思う存分食べたい!という方におすすめの農園です。
とくに人気で美味しいいちご5大産地の品種と美味しい時期

北海道〜九州・沖縄まで、いちごの品種は300種以上あるといわれています。
その中でも、5大生産地(栃木・福岡・熊本・静岡・長崎)の主力いちごの品種と、それぞれの品種を美味しく食べられる時期をご紹介します。
栃木県
栃木県は、50年以上もいちご生産量日本一に輝いているいちご王国です。
その中でも栃木県が開発した「とちおとめ」は、国内のいちご取扱いシェアNo.1をしめています。
安定した美味しさと、甘みと酸味のバランスが絶妙なことから大変人気のある品種です。
とちおとめは、1月〜4月に旬を迎えます。
また、最近新しく注目されているのが「スカイベリー」という品種です。
スカイベリーは、とちおとめに変わる新しいスター品種を作れないかという話から開発が始まりました。
品種改良にかかった歳月は、なんと17年。
スカイベリーは栃木県でのみ栽培されており、2月〜3月に旬を迎えます。
いちご狩りでスカイベリーを味わえる農園はとても少ないです。
以下の記事で、スカイベリーを味わえるいちご農園を紹介しています。
市場に出回ることが少ない貴重な品種ですので、ぜひいちご狩りで採れたてを味わってみてくださいね。


福岡県
「あまおう」は、福岡県でしか栽培できない福岡県のオリジナル品種です。
1粒の大きさが一般的ないちごの2倍あり、2014年に収穫された一粒が世界最重量のいちごとしてギネス世界記録に登録されたほど。
食べごたえだけだけでなく、可愛らしい丸いフォルムや濃厚でジューシーな味わいも人気の秘密です。
あまおうは、1月〜4月に旬を迎えます。

熊本県
熊本で研究開発された「ゆうべに」は、熊本県でのみ栽培が可能な品種です。
光沢のある鮮やかな赤色で、濃厚な味わいが特徴。
切った果肉の断面も赤く美しいので、ショートケーキやパフェなどにもよく使用されます。
ゆうべには、12月〜3月に旬を迎えます。
静岡県
「紅ほっぺ」は、静岡県のオリジナル品種です。
甘みが強く、酸味もやや強めなので、いちご本来の甘酸っぱさを味わうことができます。
紅ほっぺは最近とくに人気をが高くなっており、静岡県だけでなく全国で生産されています。
いちご狩りでもとても人気があるので、日本中の人が食べたことがあるといっても過言ではありません。
紅ほっぺは、3月〜4月に旬を迎えます。

長崎県
「ゆめのか」は愛知県で開発された品種です。
しかし、温暖な地域である長崎県と相性が良いことから、長崎県でとくに力を入れて栽培されています。
ゆめのかの魅力の一つは、きれいな円錐形のシルエットです。
絵に描いたような美しさなので、見栄えが重視されやすいケーキなどによく使用されます。
甘みがすっきりしていて後味も爽やかなので、ついつい口に運ぶ手が止まらなくなりますよ。
ゆめのかは、2月〜4月に旬を迎えます。
まとめ:冬はいちご狩りのいちごが最も美味しい時期!
いちご狩りのいちごが、最も甘くて美味しくなる旬の時期をご紹介しました。
地域差もありますが、いちごは寒い時期にゆっくりと熟成するので、12月〜1月が最も美味しい季節です。
また、いちごの品種にもそれぞれ旬がありますので、絶対食べたい品種の旬も逃さないようにしてくださいね。
