収穫量が日本一!?いちごの品種「とちおとめ」とは

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「とちおとめ」は、収穫量日本一で、いちごの中でも大変人気な品種の1つです。

スーパーでも見かけることが多いですよね。

この記事では、とちおとめの特徴やとちおとめが誕生するまでの歴史、美味しく食べられる旬の時期などをご紹介します。

いちご狩りでとちおとめが食べられる「おすすめの農園」も紹介しているので、ぜひ最後まで見ていってくださいね。

とちおとめの品種の特徴とは

あまおう、章姫、さがほのか、紅ほっぺ、とちおとめ

とちおとめは、栃木県農業試験場で育成され、1996年に品種登録されたいちごの品種です。

品種登録されて20年以上たった今でも、その人気は衰えません。

「いちごの生産量日本一」を誇る栃木県内で作られるいちごの9割以上が「とちおとめ」です。

「いちご界の横綱」とも呼ばれており、生産量日本一、そして東日本のシェアNo.1を誇っています。

とちおとめは、以下のような特徴を持ついちごです。

  • 果実が大きく、整った円錐形である
  • 濃くて綺麗な赤色をしており、果肉も真っ赤に染まっている
  • 糖度が高くほどよい酸味もあり、バランスの取れたジューシーな味わい
  • 果実がしっかりしているので、他のいちごよりも日持ちする

最近では、国内だけでなく香港やシンガポールといった東南アジア圏を中心に輸出もされており、海外でも高い評価を得ています。

とちおとめの歴史

日本を代表するいちごの品種ともいえる「とちおとめ」。

なぜとちおとめを品種開発することになったのか、その歴史について解説していきます。

最近認知が高まりつつある「とちおとめの後継者」についてもご紹介しますよ。

とちおとめはどうやって誕生したのか?

とちおとめが誕生するまで、栃木県のいちごの代表品種は「女峰(にょほう)」でした。

女峰は、甘味と酸味の両方をしっかり感じられる味わいが人気の品種です。

しかし、1994年に福岡県にいちご生産量No.1の座を奪われたことから、栃木県は危機感をつのらせます。

そこで、女峰よりも「大きくてワンランク上の美味しさを持つ品種がほしい」と言う声が上がり、後継者を作るための品種改良が進んでいきました。

その後継者として生み出されたのが「とちおとめ」です。

女峰の赤い色の鮮やかさや、粒の大きさ、甘みの強さを受け継いで誕生しました。

「とちおとめは栃木県でしか栽培されていない」と思ってしまいがちですが、そんなことはありません。

栃木県がとちおとめのシェア80%を占めていますが、他にも茨城県、愛知県、千葉県などで栽培されています。

とちおとめ

とちおとめの後継者「スカイベリー」とは?

「スカイベリー」という品種をご存知ですか?

スカイベリーは、2014年に品種登録されたばかりの新しい品種です。

栃木県を代表する新しいブランドいちごとして育成され、「栃木県の三ツ星いちご」といわれています。

スカイベリーは、栃木県限定のブランドいちごのため、他県での栽培は許可されておらずとても貴重な品種です。

なので、出荷先も限られており、市場は東京・横浜・仙台・盛岡のみとなっています。

三ツ星いちご「スカイベリー」

とちおとめの名前の意味と由来

いちごを手に乗せている

「とちおとめ」という名前は、栃木県で育てられたことと、いちごの持つ女性らしいイメージをかけ合わせて命名されました。

女峰という品種もありますので、いちごはどこか女性をイメージさせる果物なのですね。

とちおとめの旬の時期

いちご狩りを楽しむ女性二人

とちおとめを最も美味しく食べられる旬の時期は「2月〜4月」です。

とちおとめは生産者が多く、産地も東北地方から中部地方にかけて幅広いため、市場に出回る時期も長いです。

早いところでは11月下旬から出荷が始まり、翌年の5月下旬まで収穫されます。

とちおとめの値段

とちおとめは、1粒50円〜200円ほどです。

旬の時期だと、スーパーにて1パック300円〜500円ほどで購入することができます。

ライバルである「あまおう」が1パック600円〜1000円ほどです。

いちごの中では、比較的お手頃な価格で手に入れられる品種といえるでしょう。

スーパーでも使える美味しいいちごの見分け方は、以下の記事で詳しく紹介しています。

もちろんいちご狩りでも使えますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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いちご狩りでとちおとめを味わえる!おすすめ農園5選

いちご狩りで「とちおとめ」を味わえる関東地方近辺の農園を5つ厳選しました。

ぜひ、採れたてのジューシーなとちおとめを味わってみてくださいね。

いちごがなくなり次第終了したり、生育状況によって休業したりする農園もあるので、行く前に確認することをおすすめします。

①みぶストロベリーファーム

みぶストロベリーファームのある壬生(みぶ)町では、いちごの産地として多くのいちごを栽培しています。

ここでは、安心・安全ないちご作りのために天敵農法を導入しています。

化学合成農薬に頼らず、害虫を捕食してくれる生物を農地に放すことによって害虫を駆除する方法です。

いちご狩りの料金は品種によって変わり、「とちおとめ」の食べ放題は2,000円、「スカイベリー」と「とちあいか」の食べ放題は2,500円となっています。

住所栃木県下都賀郡壬生町大字国谷1870-2
駐車場あり(無料)。隣接したハイウェイパークも利用可能。
品種とちおとめ、スカイベリー、とちあいかの計3品種
時期12月中旬〜5月中旬(定休日:月、火)
予約予約優先(入場制限がかかることもあるため、予約推奨)
詳細サイトhttps://mibu-ichigo.com/

②ベリーズファン

ベリーズファンでは、美味しいいちごを作るための環境作りに力を入れています。

いちごに与える水は地下水を利用し、減農薬はもちろん、最新の機械を使用して「高設栽培」で育てています。

栃木県生まれの全品種をふくめた「11種類のいちご」を食べ比べることができますよ。

ただし、生育状況によっては食べられない品種があるかもしれません。

食べたい品種が決まっているときは、事前に連絡して確認しましょう。

住所栃木県鹿沼市亀和田町67-1
駐車場あり(無料)
品種とちおとめ、スカイベリー、女峰、とちひめ、とちあいか、やよいひめ、おいCベリー、紅ほっぺ、よつぼし、章姫、シークレットでもう1品種の計11品種
時期12月下旬〜5月下旬 毎日開催
予約基本的には予約制(ただし、土日以外で予約枠が空いていれば入れる)
詳細サイトhttp://www.berryzfun.jp/index.html#page-top

③JA足利アグリランド いちご農園 いちご狩り

JA足利アグリランドのいちご農園は、JA足利が運営している足利市内で唯一のいちご農園です。

「いちご狩り」と「直売」の両方を行っているので、新鮮ないちごをその場で食べることもできますし、お土産として買って持ち帰ることもできます。

近くには、あしかがフラワーパークなどもあるので、他の観光もしながらいちご狩りを楽しむことができますよ。

住所栃木県足利市大久保町362
駐車場あり(無料)
品種とちおとめ、スカイベリーの計2品種
時期1月上旬〜5月中旬(定休日:火。ただし、祝日の場合は営業)
予約予約不要(10名以上の場合は事前予約あり)
詳細サイトhttp://www.nikko-hanaichimonme.jp/index.htm

④平塚いちご狩り原農場

平塚いちご狩り原農場は「安全で美味しいいちごを皆様へ」をコンセプトにしたいちご農園です。

現地までいちごの苗を買い付けに行き、厳選したものだけを販売・いちご狩りにて提供しています。

いちごを栽培して50年以上たち、横浜ウォーカーという雑誌にも5年連続で記事が掲載されるなど、人気と評判の高いいちご狩り農園となっています。

ベビーカーや車椅子を引いたまま入園できますよ。

住所神奈川県平塚市入野872-12
駐車場あり(11台無料)
品種とちおとめ、紅ほっぺ、やよいひめ、あまおとめ、かおり野、おいCべりーの計6品種
時期1月上旬〜5月中旬(定休日:月)
予約完全予約制
詳細サイトhttps://hara-noujou-hiratsuka-ichigo.crayonsite.com/

⑤成田ゆめ牧場

成田ゆめ牧場では、「とちおとめ」「紅ほっぺ」「章姫」の3種類のいちごを食べ比べることができます。

牧場やオートキャンプ場もあるので、お子さんとアウトドアをするついでにいちご狩りも楽しむことができますよ。

家族で出かける計画を立てている方におすすめのいちご狩り農園です。

住所千葉県成田市名木730
駐車場あり(有料:700円)
品種とちおとめ、紅ほっぺ、章姫の計3品種
時期12月下旬〜4月上旬
予約完全予約制
詳細サイトhttps://www.yumebokujo.com/?p=29450

まとめ:とちおとめは、収穫量日本一!日本を代表するいちごの品種

とちおとめは、粒が大きくて甘さと酸味のバランスに優れた品種です。

栃木県で育成され、品種登録されて20年以上たった今でも、多くの人に愛され続けています。

栃木県に限定されることなくいちご狩りで楽しめる品種なので、ぜひ採れたてジューシーなとちおとめを味わってみてくださいね。

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