いちごの品種「よつぼし」は、2017年に品種登録されたばかりの新しいいちごです。
一般的ないちごとは少し違った特徴があり、今後「よつぼし」のような品種が増えていくのではないかと期待されています。
そこで今回は、よつぼしの珍しい特徴や美味しく食べられる旬の時期、購入方法もご紹介しています。
採れたてのよつぼしを味わえるおすすめの農園もご紹介しているので、ぜひ最後まで見ていってくださいね。
よつぼしの品種の特徴3選
いちごの品種「よつぼし」の特徴を3つにまとめました。
一般的ないちごとと比べて一部変わった特徴を持つので、ぜひ確認してくださいね。
よつぼしの見た目や味の特徴
よつぼしは、以下のような見た目や味の特徴を持ちます。
- 円錐形で綺麗な形をしている
- 果皮は美しい光沢があり、鮮やかな赤い色
- 甘味が強く、ほどよい酸味があるので甘酸っぱさを感じられる
- 固すぎず柔らかすぎず、丁度いい食感を味わえる
味だけでなく見た目にも優れているので、生食はもちろんですがケーキやパフェなどにも映えるいちごです。
よつぼしは「四季成り性いちご」
「よつぼし」の特徴は、「四季成り性いちご」であることです。
「四季成り性いちご」とは、温度や日照時間などの条件に左右されることなく花を咲かせ、実をつけるいちごのこと。
一般的ないちごは「一季成り性いちご」といって、低温と日照時間が短くなると開花して実をつけます。
しかし、「四季成り性いちご」であるよつぼしは、一季成り性いちごと比べて低温や日照時間に左右されないので、日が長い夏でも次々に実をならすことができます。
よつぼしは「種子繁殖型」のいちご
よつぼしは、日本で初めて実利用された「種子繁殖型」のいちご品種です。
国内では、よつぼしが2例目の「種子繁殖型」いちごとなっています。
一般的ないちごは、ランナーから育てます。
ランナーとは、いちごを育てていると伸びてくる細いヒモのような茎のことです。
ランナーの先に新芽が育ち、それが土に根付くことで新しい株になります。
一方で、「よつぼし」は「種子繁殖型」のいちごなので、種から育てます。
メリットは、種から育てるので、病害虫にかかりにくく、生育的なばらつきが少なくなる点です。
よつぼしの歴史と産地
「よつぼし」は、2017年に品種登録されたいちごです。
三重県、香川県、千葉県、九州沖縄農業研究センターが共同で開発しました。
上記でも紹介したように、よつぼしは「種子繁殖型」のいちごです。
「種子繁殖型」のいちごは、病気になりにくい上に増殖効率が良く、親株を管理する手間やコストを減らすことができます。
種子から育ついちごの開発により、安定した収穫量を維持できることを期待して育成されました。
しかし、今のところ、よつぼしの代表的な産地はありません。
なぜなら、2017年に品種登録されたばかりだからです。
2017年から全国各地に試験的な栽培が行われ、育てている農家が増え始めている段階です。
神奈川県、愛知県、長野県などの一部のいちご狩り農園で、「よつぼし」を味わうことができますよ。
よつぼしの名前の意味と由来
「よつぼし」という名前は、「甘味」「酸味」「風味」がよつぼし級に「美味しい」に由来しています。
また、三重県、香川県、千葉県、九州沖縄農業研究センターの「4つの機関」が共同で開発した期待の品種であるという意味も込められています。
よつぼしの旬の時期
「よつぼし」を最も美味しく食べられる旬は、「1月〜3月」です。
早いところでは、11月下旬から収穫が始まり、5月まで収穫されます。
よつぼしの値段
「よつぼし」は、まだ市場にほとんど出回っていない珍しいいちごです。
そのため、食べてみたいという方には、オンラインで購入することをおすすめします。
よつぼしの1パックの値段、および1粒あたりの値段は、以下の表を参考にしてください。
1パックの値段 | 1粒あたりの値段 | |
Sサイズ | 2,300円ほど(18粒入り) | 128円 |
Mサイズ | 2,500円ほど(15粒入り) | 167円 |
いちご狩りでよつぼしを味わえるおすすめの農園5選
珍しい「よつぼし」をいちご狩りで味わえるいちご農園を5つ厳選しました。
市場にあまり出回らない採れたての「よつぼし」をぜひ味わってみてくださいね。
①軽井沢ガーデンファーム
軽井沢ガーデンファームは、1年中いちご狩りを楽しめる上、他の農園ではなかなか食べることのできない珍しいいちごを栽培しています。
コンプリートプランで予約すれば、大人:5,000円、小学生:1,700円で以下の表に記載している全8種類の食べ比べを楽しむことができます。
ただ、1時間のいちご食べ放題でこの料金は、かなりお高めに感じますよね。
しかし、プレミアムな黒いちご・白いちごを確実に食べられるだけでなく、お土産としてジャムなどの加工品がつき、お土産用にいちごを持って帰ることもできるスペシャルプランです。
白いちごの「真珠姫」のみ、完熟の見極めが難しいことから従業員の方が摘んで渡してくれますよ。
また、ハウスの中は全て高設栽培なので、楽な姿勢でいちご狩りを楽しめるのも魅力です。
住所 | 長野県北佐久郡軽井沢町発地2062-1 |
駐車場 | あり |
品種 | よつぼし、紅ほっぺ、真紅の美鈴(黒いちご)、真珠姫(白いちご)、ロイヤルクイーン、やよいひめ、かおり野、恋みのりの計8品種 |
時期 | 冬春いちご狩り:12月下旬〜6月下旬、夏秋いちご狩り:7月上旬〜11月下旬 定休日:火 |
予約 | コンプリートプランのみ予約必須(他のプランでも予約は可能) |
詳細サイト | https://www.gardenfarm.jp/index.html |
②いちご園BRUNO
いちご園BRUNOでは、「よつぼし」と「紅ほっぺ」の2品種を栽培しています。
今までは藤島本店の1店舗のみでしたが、2022年1月に新しく「いちご園BRUNO本郷店」がオープンしました。
本郷店では、「よつぼし」のみの栽培となっています。
藤島本店に行く場合は、予約の際に「よつぼし」と「紅ほっぺ」のどちらの品種を食べるか指定する必要があります。
住所 | 愛知県日進市藤島町平子132 |
駐車場 | あり(15台程度) |
品種 | よつぼし、紅ほっぺの計2品種 |
時期 | 12月中旬〜4月下旬(藤島本店の定休日:月・火・金、本郷店の定休日:月・火・木) |
予約 | 予約必須 |
詳細サイト | https://ichigoen-bruno.jp/index.html |
③内海いちご園
内海いちご園は、東名厚木ICから車で約3分というアクセスのいい場所にある農園です。
広くスペースが取られているので、ベビーカーや車椅子のまま入園することができます。
また、トイレが水洗式なので、潔癖症の方や仮設トイレが苦手な方でも安心して使えます。
住所 | 神奈川県厚木市下津古久696 (シモツコク696) |
駐車場 | あり(15台) |
品種 | よつぼし、紅ほっぺ、おいCベリー、章姫の計4品種 |
時期 | 1月中旬〜5月下旬 |
予約 | 予約必須 |
詳細サイト | https://www.uchiumi-ichigoen.com/ |
④ストロベリーハウス細田
ストロベリーハウス細田では、よつぼしの他にも埼玉県オリジナルの品種「あまりん」を含む計9種のいちごを食べ比べできます。
いちご狩りを「土日祝日」にしか実施していない珍しい農園です。
逆に毎日実施しないからこそ、平日の間にいちごが完熟し、土日祝日に真っ赤ないちごを食べることができるというわけですね。
その日の朝に収穫したばかりのいちごをパック詰めし、販売もしてくれますよ。
住所 | 埼玉県さいたま市西区高木1782-1 |
駐車場 | あり(20台無料) |
品種 | よつぼし、かおり野、章姫、紅ほっぺ、やよい姫、おいCベリー、かおりん、あまりん、恋みのりの計9種類(年によって変更あり) |
時期 | 12月下旬〜5月下旬(土、日、祝日のみ実施) |
予約 | 予約必須 |
詳細サイト | https://www.strawberry-house-hosoda.com/ |
⑤吉原いちご園
吉原いちご園は、お客さんに安全で美味しいいちごを食べてもらうために、農薬使用量を通常の5割以下に抑えて栽培しています。
品種も、よつぼしを始め、「レットパール」や「桃薫(とうくん)」など、普段食べられない珍しいいちごも多数取り扱っています。
また、足場にはしっかりシートが敷かれているので、土汚れすることなくいちご狩りを楽しめますよ。
周辺には江ノ島やショッピングモール、温泉などが揃っているので、デートプランにぴったりのいちご狩り農園です。
住所 | 神奈川県横浜市戸塚区東俣野町812 |
駐車場 | あり(45台無料) |
品種 | よつぼし、紅ほっぺ、おいCベリー、レッドパール、とちおとめ、あまおとめ、桃薫の計7種類(年によって変更あり) |
時期 | 1月上旬〜5月中旬(土、日、祝日のみ実施。平日も不定期で開催。) |
予約 | 予約必須 |
詳細サイト | http://www.yoshihara-engei.jp/ |
まとめ:いちごの品種「よつぼし」は期待の新品種!
「よつぼし」は、2017年に品種登録されたばかりの比較的新しいいちごの品種です。
まだ市場に出回りにくい珍しいいちごですが、いちご狩りで「よつぼし」を味わうことができます。
ぜひ、お近くの「よつぼし」を味わえるいちご農園を探して、採れたてを味わってみてくださいね。
「美味しいいちごの見分け方が分からない!」という方は以下の記事が参考になりますよ。