いちご狩りといえば、冬〜春に開催される大人気のアウトドアイベントですね。
しかし、実は秋でもいちご狩りができることをご存知でしたか?
この記事では、秋にいちご狩りができる場所や、秋に食べられるおすすめのいちごの品種をご紹介しています。
普段とは違ったアウトドアやデートとして、いちご狩りに行ってみてはいかがでしょうか。
秋のいちご狩りについて簡単解説
いちご狩りのシーズンといえば冬〜春ですが、秋にもいちご狩りはできます。
それでは、秋のいちご狩りにはどんな特徴があるのかを簡単に解説していきます。
いちご狩りは秋(9月、10月、11月)でもできる
結論からいうと、秋でもいちご狩りはできます。
ただし、場所や地域は限られます。
9月、10月にいちご狩りができる場所は少ないですが、11月からはいちご狩りできる地域が増えます。
秋でもいちご狩りできる場所は、以下のとおりです。
- 9月・10月:長野・栃木・神奈川・群馬の一部
- 11月:長野・栃木・神奈川・群馬・山梨・茨城・兵庫・岡山の一部
長野県と神奈川県、栃木県には、1年を通していちご狩りができる農園・施設がありますよ。
地域ごとにいちご狩りができる時期が異なるので、お住いの地域でいちご狩りはいつからできるのか確認してくださいね。
秋に採れるいちご(9月、10月、11月)にはどんな特徴がある?
夏〜秋に収穫できるいちごは「夏秋いちご」と呼ばれます。
本来、いちごは暑さに弱く、夏〜秋は収穫するのが難しい果物です。
いちごの旬は一般的に冬〜春なので、夏〜秋に国産のいちごが出回ることはほとんどありません。
しかし、このいちごが出回らない時期に国内で出荷されているのが、夏秋いちごなのです。
夏秋いちごは、夏や秋に生産できる種類のいちごのことをいいます。
夏秋いちごは冬に収穫されるいちごと比べ、糖度が低く生食には向かないといわれていました。
しかし、近年では品種改良が進み、夏秋いちごでも冬のいちごに劣らないほど高い糖度をもつ美味しい品種が増えています。
秋にいちご狩りできる場所が少ない理由
秋にいちご狩りができる農園はありますが、とても少ないです。
なぜなら、夏秋いちごは生産量がとても少なく希少だからです。
夏秋いちごがあることで、夏〜秋にいちごを生産できるようになりました。
しかし、冬〜春に比べると生産量はとても少ないので、いちご狩りができるほどの余裕はありません。
製菓材料といった業務用としての出荷が優先されます。
なので、秋にいちご狩りができる農園はとても限られてしまうというわけです。
秋に採れるいちごのおすすめ品種6選
秋に採れるいちごの品種を6つ厳選しました。
夏秋いちごをいちご狩りで楽しめる農園はとても少ないので、見つけたらぜひいちご狩りに参加してみてくださいね。
①かおり野
かおり野は、早ければ11月下旬から収穫が始まり、12月から本格的に生産量が増える品種です。
「極早生性(ごくわせせい)」という、収穫時期を早めて収益の向上を目指すために開発されました。
甘みが強く酸味が穏やかないちごであり、香りもとてもいいことで知られています。
②さちのか
さちのかは、福岡県で生まれた品種です。
収穫時期は11月〜6月までで、他のいちごに比べてビタミンCを多く含むという特徴があります。
市場にもよく出回るため、全国的に知名度の高い品種の1つです。
さちのかという名前には、生産者にも食べる人にも「幸あれ」という意味が込められています。
③サマールビー
サマールビーは、6月〜11月まで収穫することができます。
香りの良さは、夏秋いちごの中でもトップクラスのいちごです。
甘みと酸味が絶妙なバランスで、甘酸っぱさが口の中いっぱいに広がります。
④すずあかね
すずあかねは、6月〜11月まで収穫することができます。
食べると、本来のいちごの甘酸っぱさと香りの強さを感じた後、甘みを感じるのが特徴です。
すずあかねのさわやかな酸味はお菓子に合うので、あんこや生クリームと合わせてよく使用されています。
⑤サマーティアラ
サマーティアラは6月〜11月まで収穫が可能であり、果実が大きいのが特徴です。
果皮は鮮やかな赤色をしていて、味も濃くとても美味しいいちごです。
果実の切り口も綺麗な赤色が入り見た目にも優れているため、ケーキとの相性が抜群です。
⑥とちおとめ
栃木県を代表するいちごの品種である「とちおとめ」。
とちおとめの収穫時期は、11月〜6月までです。
安定した食味のよさと収穫量の多さで、東日本のシェア1位を獲得しています。
糖度が高くて程よい酸味があり、果汁もたっぷりなのでとても人気が高い品種の1つです。
秋のいちご狩りの服装・必要な持ち物
秋にいちご狩りに行くにあたり、注意するべき服装や持っていくべき持ち物をまとめました。
行った後に後悔することのないよう、確認してくださいね。
秋のいちご狩りの服装
秋にいちご狩りに行くなら、温度調節ができるよう重ね着していきましょう。
外は気温が下がってきて寒いですが、ビニールハウス内はいちごの生育に合わせて温度管理されているので暖かいです。
外気温に合わせた服装でいちご狩りに行ったら、暑かったのに脱げなくて汗をかいたという人もいます。
パーカーやカーディガンなどを着ていけば、暑くても脱げるので簡単に温度調節することができますよ。
また、涼しくなってきた秋に、デートとしていちご狩りを計画している方もいるかもしれません。
デートらしい可愛さも取り入れつつ、いちご狩りに適した服装は以下の記事で紹介しています。
男性、女性、子供別に紹介している記事もありますので、ぜひ参考にしてくださいね。
秋のいちご狩りに必要な持ち物
秋のいちご狩りで、絶対に持っていってほしいのがウェットティッシュです。
いちご狩りは、思っている以上に口周りや手が汚れます。
いちごの果汁や練乳でがベトベトになりやすいですが、近くに手洗い場があるとは限りません。
ウェットティッシュがあれば、汚れた口や手をすぐに拭くことができます。
とくに、小さいお子さんといちご狩りに行く予定の親御さんにとって、重宝すること間違いなしです。
他にも持っていくべき持ち物は、以下の記事で詳しく紹介していますので参考にしてくださいね。
秋のいちご狩りの注意点
秋は肌寒くなる季節ですので、予備の羽織ものを持っていくことをおすすめします。
とくに、1年中いちご狩りができる長野県、栃木県、群馬県には標高が高いところが多いため、予想を超えて寒くなる可能性があるからです。
ただ、寒くなると黒色の服を着ることが多くなるかと思いますが、いちご狩りでは黒い服は避けましょう。
いちご狩りでは、授粉のためにビニールハウス内でミツバチを放し飼いにしているところが多いです。
ミツバチは黒いものに興奮する習性があるので、反応して近づいてくることも。
ミツバチに気を取られて、いちご狩りに集中できなかった!ということがないよう、黒い服は避けた方が無難です。
まとめ:秋でもいちご狩りはできる!
秋でもいちご狩りはできますが、場所や地域がかなり限定されます。
11月に入ればいちご狩りができる農園が増えてきますが、12月のほうがもっと多くなります。
秋にいちご狩りに行きたいが、近くに農園がない…という方は、12月まで待って美味しいいちごを召し上がってみてはいかがでしょうか。