いちごを食べすぎると下痢になる?いちご狩りするときの注意点

冬から春にかけて、スーパーのフルーツ売り場にいちごがたくさん並びますよね。

またこの時期は、各地でいちご狩りが盛んにおこなわれています。

いちごは美味しくまた小さく手軽に食べれるので、一度にたくさん食べることができてしまいますよね!

ただ気をつけたいのが「いちごを食べ過ぎると健康を害する可能性がある」ということ。

例えば、腹痛や下痢など……

今回はいちごを食べすぎた場合どんなことが起こるのか、そしてその対処方法も紹介します。

目次

いちごの食べすぎは下痢や嘔吐に繋がる?

トイレに座る人形

皆さんは、いちごを食べすぎたという経験をしたことはありますか?

なかなかそういった経験は少ないかもしれません。

しかし、例えば「いちご狩り」に行った時や、いちごをたくさん食べる機会がある時には食べ過ぎる可能性はありますよね。

ここでは、いちごを食べ過ぎるとどんなことが起こるかを詳しく紹介します。

いちごの食べすぎは頻尿や腹痛などの原因に!

いちごがみずみずしいということは、多くの方が知っていると思います。

では実際、水分量は何パーセントくらいか知っていますか?

実はいちごは、90パーセントが水分なんです!

水分量だけでみるとレモンと同じくらい。

思ったよりも多くないですか?

それによりいちごを食べ過ぎると、水分を大量に摂取することになりお手洗いに行く回数が増えます。

また、限度を超えると腹痛や下痢まで引き起こしてしまいます。

では次に、腹痛や下痢の原因となるものを見ていきましょう。

腹痛や下痢の原因(ビタミンC)

ビタミンCと聞くと、体に良い印象が浮かびますよね!

私たちの健康を維持し、美肌にするために必要な成分です。

なんといちごには、ビタミンCがみかんの2倍も含まれているんです!

その量なんとレモンと同等レベル。

果物の中でトップクラスなんです!

ただ、そんなビタミンCも摂りすぎには注意が必要!

ビタミンCには、緩化作用があります。

これは、便を柔らかくするもの。

いちごは、ビタミンCが豊富に含まれており水分量も多い。

摂取しすぎることにより、内臓に負担をかけることになります。

ビタミンCを摂りすぎると、下痢、吐き気、胃けいれんが生じる場合があります。体内に鉄が過剰に蓄えられるヘモクロマトーシスと呼ばれる疾患の患者では、高用量のビタミンC摂取によって鉄過剰症が悪化し、体組織が損傷する可能性があります。
引用:厚生労働省

1日の摂取量を理解し、自分の体調に合わせて食べるようにしましょう。

ちなみにビタミンCの1日の目安摂取量は100mg。

いちご100gあたり、ビタミンCは約60mg含有されています。

中サイズのいちご1粒を20gと仮定すると、ビタミンCは12mg含有されているということです。

腹痛や下痢の原因(キシリトール)

ここではキシリトールについてお伝えをしていきます。

キシリトールと聞くと、ガムを連想する方が多いのではないでしょうか?

実はいちごにもキシリトールが含まれているんです。

結論から言うと、キシリトールには1日の許容摂取量の定めはありません。

しかし性質上、キシリトールは消化吸収されにくいもの。

その吸収されにくい成分を消化しようとし、腸内で水分をたくさん引き出します。

それにより大腸の中の水分量が増え、下痢をしやすくなるんです。

1日の許容摂取量は決まっていないとお伝えしましたが、体質によっては少し摂取するだけでもお腹がゆるくなる方もいます。

キシリトールガムを食べすぎて、お腹の調子がおかしくなった経験がある方もいるのではないでしょうか。

いちごを食べる時も自分の体と相談をしながら、食べていきましょう。

ちなみにいちご100gあたり、キシリトールは約350mg含有されています。

下痢などで脱水症状に!

また、最後にいちごの食べ過ぎで起こりうる症状を見ていきます。

いちごの水分量が多いことは、何度もお伝えしてきました。

そのため、いちごを食べているときに「喉が渇いた」と感じることは少ないです。

しかし、水分を多く摂取のでトイレに行く回数は増えますよね!

そうすることで体内の水分量は減っていくわけです。

そのため、ただいちごをたくさん食べ、その後水分補給をしないと脱水症状になる可能性があるということ。

少し怖いですよね。

いちごを食べる機会が多いのは、基本的に冬だと思います。

冬に水分をたくさん摂取するのは難しいかもしれません。

しかし、脱水症状を抑えるため、常温や温かい飲み物を飲むようにしましょう。

いずれにせよ、いちごを食べすぎてトイレに行く回数が増えたら喉が渇いていなくても、水分はこまめに取りましょう。

いちごを食べるとき1日いくつまでなら問題ない?

並べられたいちご

いちごの食べ過ぎで体調不良になることをお伝えしてきました。

では一体、いくつまでなら食べても良いのでしょうか?

ここでは、各成分量と大人と子どもの摂取目安量の違いを紹介します。

まずは、いちごの成分量を見ていきましょう!

いちご1個の成分含有量(1個20gと想定)

・ビタミンC 12mg

・キシリトール 70mg

これを基準に考えていきます。

1日の成分摂取目安量

では次に、大人と小学生以下の子どもの成分摂取目安量を紹介します。

1日の成分摂取目安量(大人)

・ビタミンC 約100mg

・キシリトール 約20g~30g

ビタミンCは1日で100mg摂取するのが目安と言われています。

いちご1つに約12mg含有されているので、あっという間に目安量に到達してしまいそうですね。

1日の成分摂取目安量(小学生の子ども)

・ビタミンC 1日40mg〜85mg

・キシリトール 4〜10g

目安量に大きな幅があるのは、体の成長段階によって変化があるからです。

1日のいちごの摂取目安量

では、ここでは上記の成分目安量から、いちごの1日の摂取目安量を計算していきます!

1日のいちごの摂取目安量(大人)

大人のビタミンCの1日の摂取目安量が約100mg、いちご1個に含まれるビタミンCが12mgです。

これを計算すると100÷12=8.33

約いちご8個で1日の摂取目安量になることが分かりました。

1日のいちごの摂取目安量(小学生以下の子ども)

子どものビタミンCの1日の摂取目安量が40mg〜85mg、いちご1個に含まれるビタミンCが12mgです。

これを計算すると40÷12=3.33、85÷12=7.08

約いちご3〜7個で1日の摂取目安量になることが分かりました。

ただこれはあくまで目安。

人によって成分に耐性の有無が違うので、その人に合わせて調整しましょう。

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いちごを食べ過ぎたときの対策(とくにいちご狩りでの注意点)

病院の先生

今までいちごを食べすぎた時にどんなことが起こるか、またいちごの成分についてを見てきました。

ではもし、自分や家族がいちごの食べ過ぎで体調不良になってしまったらどうすべきでしょうか?

特にいちご狩りでは、好きなだけいちごを食べることができます。

値段の元を取ろうと考えると大人で8個、子どもで3〜7個なんてあっという間に食べてしまいそうですよね!

ではどんなことに気をつけると良いか見ていきましょう。

水分補給をしっかりと

お腹がゆるくなり、下痢気味になったときこそ水分を摂取が必要です!

そんなことをすると下痢が悪化しそうな気がしますよね。

でも実はその逆なんです!

この時に注意すべき点は「冷たい飲み物は避ける」ということ。

常温かあったかいのを飲みましょう。

また水やお茶だけではなく、スポーツドリンクもオススメです。

いちご狩りの際、いちご狩りだけを食べるのではなく水分も適度に摂取しましょう。

下痢時のオススメの食べ物

内臓が疲弊している時、何を食べるかというのは非常に重要です。

下痢の時にはこんな食べ物がオススメ!

・消化しやすい食事(おかゆ、うどんなど)

・低脂肪高たんぱく質のもの(卵・豆腐・はんぺん・鶏肉など)

また、ここでも重要なのは「冷たいものは避ける」ということ。

下痢時に避けたい食べ物

逆に下痢をしている時に避けたい食べ物も紹介します。

・食物繊維が豊富なもの(ごぼう・レンコンなど)

・高脂質(揚げ物など)

・刺激物(ブラックコーヒー・香辛料・アルコールなど)

・牛乳

・柑橘系の飲み物、食べ物

これらは、腸内環境が正常になってから楽しみましょう!

いちご狩りで気をつけること

いちごの1日の摂取目安量は大人は8個、子どもは3〜7個だとお伝えしました。

しかしいちご狩りの時はもっと食べてしまいそうですよね!

そんな時は体の冷えや脱水症状を防ぐため、以下のことに気をつけてみてください。

・温かい、または常温の水分補給しつついちご狩りを楽しむ

・暖かい服装やカイロなどで体が冷えるのを防ぐ

・普段からお腹がゆるい方は無理をせず1パック分ほどで終わりにし、残りはお土産などを自宅で楽しむ

食べ過ぎないことが一番ですがいちご狩りに行って、食べる量を我慢するのはなかなか難しいですよね。

自分の体と相談しつつ、冷えを防いでぜひ楽しんでください!

最後に

たくさんのいちご

ここまでいちごについて詳しくみてきました。

食べすぎるとどんなことが起こるか、分かりましたね!

では最後にまとめです。

・いちごを食べすぎるとキシリトールとビタミンCが原因で腹痛や下痢になる可能性がある

・いちごの1日の摂取目安量は大人で中サイズ約8個、小学生以下の子どもで約3〜7個

・それ以上食べたい時は、水分補給と体を温めることを忘れずに

・目安量はあくまで目安。自分の体と相談をしながらいちごを楽しもう

何事も摂取しすぎは注意が必要ですね。

そんないちごですが良い成分もしっかり含まれています!

うまく取り入れ、楽しんでいちごを味わいましょう。

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